やはり大事なコミュニケーション

ただスキルや知識を高めるだけでは駄目です!

患者とのコミュニケーションで必要な実践的スキル

看護師は、病や怪我を負った患者にケアを施すことが主な仕事です。その中では、患者とのコミュニケーションが非常に重視されます。思いやりのあるコミュニケーションは、患者の心身の治癒を早めるうえで必要なものであり、適切なケアプランを立てるためにも欠かせません。

しっかり相手の話を聴くことは、コミュニケーションの基本です。患者が話すことを真摯に受け止め、相手の気持ちに耳を傾けましょう。どんなときでも、患者の話に耳を傾ける姿勢を持っていれば、深い信頼関係を築けるはずです。
言葉だけでなく、ボディランゲージもコミュニケーションに影響を与えます。ボディランゲージとは、笑顔、目の接触、姿勢、身振り手振りなどの非言語的なサインのことを指します。この非言語的なサインで、相手に与える印象は大きく変わってきます。患者とのコミュニケーションを円滑にしたいなら、ボディランゲージに気を遣いましょう。

日常では、たわいのないコミュニケーションを通して患者の状態が見えることがあります。そのため、何かが起きた時だけでなく、日頃からこまめに声をかける習慣を持つことが大事です。
もし患者が苦痛や不安を感じているときは、同じ目線で寄り添うことを忘れてはいけません。感情的なサポートは、患者が積極的に治療に取り組むために必要不可欠です。側にいながら、患部をさすったりして、やさしいケアを行いましょう。
そして、コミュニケーションスキルが試されるのが、病状を患者に説明するとき。患者が疑問を残さないよう、専門用語を避け、簡潔かつ明確に情報を提供することが求められます。患者が説明を理解しないまま治療に進むと、トラブルに発展しかねないため、しっかりと注意を払うことが大事です。

聴く、共感する、声かけをするなどの実践的なスキルを磨くことは、患者との信頼関係が強化に役立ち、より良いケアの実践につながります。看護師として多くの患者と関わっている人は、ぜひこれらのスキルを磨くことを意識してみてください。

看護師の接遇研修のあり方とは

職員の患者対応のスキルを向上させることができる接遇の教育ですが、病院によってその取り組みは様々です。基本的な挨拶や敬語、身だしなみなどをマニュアル化した病院や院外から講師を招いて研修を行う病院もあります。

例えばとある病院では、看護師の接遇力の向上の為に接遇の開発委員会を設け患者だけでなく、看護師など職員全体の労働環境の改善に役立てています。また、接遇により患者との信頼関係を築く上で職員同士の円滑なコミュニケーションを図ることも目的にしています。
別の病院では、実際にあった接遇の事例を元に具体的な対策を検討する取り組みが行われています。具体的な事例を用いることで患者の不安や不信感を招く問題行動を看護師自身が理解することができます。日々の患者への接し方を鑑みることで、研修後の患者への接し方も変わってきます。

けれど、日々の業務に追われる内に研修で学んだ事の記憶が薄くなり接遇に対する意識も低下してくる為、定期的な接遇研修が必要になります。
また、身だしなみやマナーなども同様に具体的な例やチェックリストを用いると対応しやすくなります。休憩室やロッカールームの鏡の近くにチェックリストを掲示して意識しやすくするのも良いでしょう。
接遇研修を受けることで病院で求められる接遇の基準が理解できるだけでなく、看護師間の意識を合わせ患者に対して統一した対応が行えるようになります。接遇マナーのビデオの視聴だけで終わらせず、看護師自身が自分たちの普段の言動・行動を意識することができる具体的な研修が求められます。

なお、看護師にとっての接遇とはなんなのか改めて復習したいのなら、下記のサイトを見るとより一層意識を高められるでしょう。
>>http://iryosetsugu.com